1998.9.26 マチガ沢・東南稜 晴・雨・曇

9月20日広沢寺にて参加者5名つるベトレーニングする。

 26日朝、谷川稜線上に雲あるが快晴だ。マチガ沢が白く光る。急遽巌剛新道に入る。遡行は第一見晴台からマチガ沢大滝下S字状カーブヘ踏跡を辿り開始。大きな岩、滑、スラブを登る。背後から強い陽差しに照らされ寝不足と二日酔には堪える。懸漠帯二個所ロープを出し、四ノ沢を過ぎると階段状だ。ガスの中に写真と同じ大岩壁が近付く。東南稜線基部のテラスからは奇麗な山並が眺望出来た。

しかしいよいよ登撃というときに雨が降ってきた。雨具を付け沢靴でとり付く。一ピッチ目壁に突き当たるとヌルヌルの残置スリングニツ続くAOで強引に突破し、右に回り込みテラスヘ。Y・M氏をビレイし、ニピッチ目は左の凹角を登るが厳しい10m位ヌンチャクでランニングを取り、AOを交えロープを伸ばす。バンドを左にトラバースするとリッジ下のテラス、最後ランニング取れず恐い。三ピッチ目はルート図は二級、しかしガスで高度感は感じないがリッジ途中でピッチをきり、四ピッチで終了点へ。雨は小止みになりK・K氏組も無事登ってきた。東尾根岩峰下の草付き踏跡をオキノ耳迄慎重に登る。トマノ耳は雨模様で登山者はいない。避難小屋には二人連れが休んでいた。雨も上がり西黒尾根を下ると東南稜が立って見えた。今朝のマチガヘの下降点で懐電を付け、最後小沢が増水し沢化していた。下山後永楽荘で入浴し、湯桧曽に泊まり翌朝ゆっくり帰途に就いた。

コースタイム

25日 新座駅20時発

26日 マチガ沢出合6・45第一見晴台7・30遡行開始8・03四ノ沢分岐11]・05東南稜基部11・50

 終了点15・00オキノ耳15・30避難小屋15・45~16・08ガレ沢の頭17・00マチガ沢出合18・30

永楽荘 入浴料    600円

参加者名

井上.師田.金子.上條.横山の5氏


1997.8.14  笹穴沢 曇

 水は少なめ快適に二段30mに(前回元年九月例会時残雪有)今回はザイルをだす。この辺りから滝が次々に出る。リードしブルーシックでメンバーは登る。時にはフリーで草か笹をつかみ登る、120mの大ナメは上部にガスがかかり非常に綺麗、右側を快適に登る。本流を忠実に詰めると平標山のトラバースルートの分岐に着く。新緑の山が青空に浮かんでいた。

コースタイム

川古温泉5・30出合6・40~7・00金山沢出合8・20クロガネ岩峰下9・00、2段30m10・00、20m11・13、120m大ナメ下129 7M0~25稜線14・40平標山15・00~30元橋17・10

 

1995/8/13.14 葛根田川 晴

8/13 夜行急行「八甲田」で5時45分着。地熱発電所から少し林道行くと入渓点。先週の悪天続きで増水した沢を見左岸を暫らく行く。「お函」も左岸から慎重に通過。大滝15m滝壺を見てヤハリ左岸を小さく巻く。5人でスクラム組み徒渉、ヘツリの連続と本流に落ちる大きな滝を見、沢の醍醐味だ。順調に北ノ又左俣に入り時間早いが二俣の台地に2張ツェルトを広げる。焚火はソコソコに今日もシュラフカバーに潜る。

8/14 昨日余り見なかった滑滝。20mの大滝は右岸巻き、10m滝は右をリードしプルージック。そしてもうひとつ10mはフリーでシャワークライミングを楽しむ。ブナ林に大シラビソを見るようになると源頭、水筒満タンに笹薮少し進むと稜線に出た。風戸・金子・小林・佐々木・井上の5氏

コースタイム

8/13 盛岡駅6・20葛根田川地熱発電所7・00出合8・00滝ノ又沢出合12・30二俣13・45

8/14 6・10稜線8・08八瀬森山荘8・30源太ケ岳13・10~25松川温泉

 

1994/8/28 米子沢 

8/27白毛門沢溯行後土合の地下駅に降り電車で越後湯沢下車しタクシーで清水集落の宿に。

8/28日差し弱く絶好の沢日和であった。米子橋の出合は砂防ダムの工事中。最初のゴルジュ帯に続く大滝はゴルジュ左岸に続く巻道を通過、その後は小滝のスラブ・ナメが続くが全てノーザイルで直登。皆滝から釜にザブンとオオハシャギ。奥の二俣からは小屋に向わず最後迄溯行し熊笹をかき分け稜線に出た。

コースタイム

宿6・00出合7・20 12mスダレ状の滝9・03溯行終了12・30稜線13・00巻機山13.50米子橋16・15~30

春川 万滝沢 1994/8/13~15 晴

8/13 夜行急行「津軽」で湯沢駅へ。林道奥までタクシー入り山道・ゴーロ歩き暑い。昼過ぎヤット大きな釜を持った小滝の右壁をトラバース、三滝は左を直登残置のスリングでビレイ。赤紫色の亀甲模様の滑滝を行くと万滝沢出合、右岸台地にツェルト2張、対岸は大きなスラブであった。

8/14 昨日は見なかった流木が横タワリ、広かった沢幅がキュット狭まる。幅2m高さ100m位か?岩は赤く此処が赤いゴルジュの入口か。小滝2ツ1ツの釜は深く足が届かない。左に曲ると左壁を絶妙のバランスでロープを伸ばす。4ツ目は正面に立ちふさがっている、藪っぽいモロイ右壁をO氏がルート工作。ダブルロープで懸垂下降し赤いゴルジュ突破、これも日照続きで極端に水量少ないから通過出来たのだろう。三段前衛滝は左岸を巻き右に曲ると、幽ノ沢のカールホーデン見たいな大空間に出る、奥に涸滝これが万滝か?もろそう、登れそうもない、左側に水が少し落ちているルンゼを目指す。泥壁をリードし手前の支尾根に取り付き3ピッチ。コップで一適の水を根気良く集め水筒に補給。2段ながら4人が横になれるビパーク地見つけ狭い空間に満天の星を見ながらツェルトをターフ状に広げ横になる。

8/15 ルンゼ抜け藪の稜線、次のルンゼに懸垂下降し万滝の落口へ大変な高巻きであった。時時少しの流を見つけ休み水を補給。乾きに蛙が多数生息。沢終わり背の高い笹薮に突っ込む、低くなると潅木が多くなる。時に木に登り偵察も試みる。悪戦苦闘し最後避難小屋に出た。小屋に入り休むと先客2名、右の机に缶ビールとメモ、目に入ったが確認せず小屋を後にしカラカラに干上がった湿原の虎毛山山頂に立つ。帰京後M氏が皆にと思っておいてきたと話していた。岡村・小笠原・風戸・井上の4氏

コースタイム

8/13 湯沢駅7・00大湯温泉先林道8・15春川出合10・30三滝13・30万滝沢出合15・30

8/14 6・15赤いゴルジュ7・15ゴルジュ出口12・30万滝下14・00右岸ルンゼ18・00

8/15 6・15万滝上7・15沢末端10・10虎毛山避難小屋13・10~14・40赤倉橋17・35秋ノ宮18・55湯沢ダルマ温泉20・00~30湯沢駅急行「津軽」21・37


1994/7/30 産女川 雨/晴

7/30 夜行急行「八甲田」で4時半一ノ関駅着、山形赴任中のK氏も集合しタクシーで入山。出合までの林道には入渓禁止の立札?好天が続いていたが今朝の雨で増水したのかかなりの水量。H・M氏が積極的にリードし5回ロープ出し3回巻く。源頭に近づくとスノーブリッジが崩壊している、上手く通過し大きな釜に滝、お花咲く草付きの左岸を巻き二俣。左が本谷だが小屋が有る右に行く、沢は一面の雪田水補給し雨上がりの小屋に入った。箱守・石井・江隈・熊谷・黒須・小杉・中西・長谷川・持田・吉田・井上の11氏。

コースタイム

7/30 一ノ関駅4・50桂沢林道5・50出合8・00笊森避難小屋17・00

7/31 小屋7・10栗駒山8・20須川温泉10・40

 

1993/5/22 大雲取谷 曇・小雨 

5/22 奥多摩駅に泊り朝一のバスで東日原。唐松橋から溯行開始水はまだ冷たい。6m小魚止の滝はロープだし(此処だけロープ使用)左岸高巻く。権衛谷出合付近のゴルジュ帯は腰近くまで水つかり思わず身震い。小雲谷出合過ぎるとS字峡通過困難の所には、要所要所スリングが有りぬける事が出来た。原生林の中の流れをたどると8mの大滝左壁をフリーで通過。無事大ダワ林道に到着、小雨模様でしたが少し寒い位で溯行には殆ど問題は無かった。集中山行で他のパーテェーは到着していた。

5/23 濡れた沢道具が入ったザックは重い。今日は快晴長い下り坂は暑さとの戦いであった。森・江隈・大山・風戸・黒須・酒井・佐野・鈴木・鈴木・土田・中西・中西・野村・井上の14氏

コースタイム

奥多摩駅6・00東日原6・35唐松橋8・30小雲取谷出合13・00雲取山荘16・00

5/23 山荘6・30飛竜山12・00丹波15・30奥多摩駅17・30


1992/8/15.16 万太郎本谷 晴

 月遅れのお盆の上野駅22時51分発越後湯沢行は乗車率50%、登山者とサイクルリスト等様々の乗客。2時過ぎに土樽着仮眠。

 朝食後吾策新道の登山コースに入る。取水□から沢に降り身仕度をすます。谷川連峰を見上げれば、今日から2日間をかけて沢をつめあげると思うとザザックの重さが肩こくいこんで来る。1時間ほど行くと、無酔なコソクリートの円い建物が現われる。関越自動車道の排気口です。最初のナメ滝と釜に出逢う。7mぐらいの樋状の滝、ここで滝滑りを楽しむ。流れの勢いで釜の水中に落ちこみ水を呑んでしまう。今日一番の楽しみトロの泳ぎ距離約10m『若手有望の菅田さんがトップを行く。ヘチに取り着くと拍手が起る。ザイルが張られ全員ゴボオで廊下を越える。後はナメ滝と小滝が連続する。花岡岩のナメ滝はタイル職人が四角い花岡岩を一枚ずつ張り付けたような見事な自然の景観が200mも続く。空は青く澄み緑は濃く沢は明る白く輝やいている。目前に一ノ滝が現れる。これまで経過時間がオーバーしているので高巻く。次に二の滝10m、シャワーを頭から浴びながら歓声をあげながら登って行く。昨夜は睡眠不足のため早めにビバークする。薪を拾い集め火が焚かれる。夕食と朝食は共同装備なのでアルファー米が焚かれる。おかずは各人好みを持参です。西の空か夕焼けで明るい内ですが早々とツエルトに潜ってしまう。

 朝の空気がひんやりしている。都会では味わえない山の朝です。朝食をすませ出発。体が目覚めない内に木谷一番の難所三ノ滝下段10m、上段20mここで2時間余の時を過してしまう。気温が低く、シャワークライムが肌を刺す。流れも細くなり枯滝をつめ膝までのヤブこぎで終る。谷川岳肩ノ小屋前に出る。天神平ロープ駅まで一気に降り今回の沢例会を終る。天候にめぐまれ谷川温泉で汗を流す。

コースタイム

15日 土樽駅発5・25取水口堰堤上6・50オキドウキョ沢9・38一ノ滝上13・10ニノ滝14・10イシクラ沢上右岸にてビバーク14・30着

16日 出発6・45三ノ滝9・00奥の二俣10・25~12・30谷川肩ノ小13・20天神平14・45

 

1992/8/3.4 裾花川本谷 曇

8/3 昨年お世話になった鬼無里の個人タクシーを予約し入渓、昨年に比べ天候安定し比較出来ない位水少なく、雨さえ降らなければ溯行出来る事を確信して出発。

単調なゴーロ歩きから極端に両岸狭まるゴルジュ帯F1~18、昨年Uターンした地点穏やかな流れ。F5は右岸からのシャワークライミング。地獄谷出合左岸水線を登る。F17は大きな釜右岸バンドをトラバース最後一歩ショッパイ、そして出口F18、井戸の底からの眺めだ、空身で肩車からアブミ2本でナントか脱出ザックの引き上げは腕力いる。笠井氏はゴルジュ帯突破祝し竿を出しながら溯行。奥魚止ノ滝10mは胸まで水に浸かり滝右、流ギリギリを登るがクリーム色した岩はヌルヌルし非常に厳しく緊張した。九頭龍沢を右に見送り穏やかな流れの台地に豪快に焚火を熾した。

8/4 最奥の二俣まで行き位置確認。草に埋もれた小沢に取り付く、笹薮を苦労し真直ぐ登りすぎやや小屋上の稜線に出た。笠井・小林・佐々木・井上の4氏

コースタイム

8/2 上野20・00特急あさま37号長野駅22・53(泊)

8/3 長野駅5・00タクシー入渓口6・10木曽殿アブキ7・15小清水谷出合8・20ゴルジュF2 9・15地獄谷出合10・15ゴルジュ終了F18 11・40キレット沢出合14・00奥魚止ノ滝10m15・30九頭龍沢出合の上流(泊)

8/4 8・10発 最奥の二俣9・05小沢取付け9・15主稜線12・10一不動小屋13・10~15・20戸隠牧場16・10長野駅17・18あさま32号


1991/9/7 裾花川本谷 曇

9/6 長野駅泊り

9/7 タクシーで鬼無里村渓谷沿いの道路が左に大きくカーブする地点がスタート地点。小道下ると古いつり橋、暫らくで大きな岩屋「木曽殿アブキ」木曽義仲が越後に出陣した際騎馬300頭を休めたといわれる伝説を持っている。大きな沢で上流の雷雨で増水した流に巻き込められた溯行者が過去有るとの事緊張しつつ出発。信じられない程の幅広の沢を2時間でゴルジュ入口。F1沢はキュット狭まる左岸の残置ハーケンに赤のスリングを残置にしF2になると沢幅更に狭まり2m位か、流は凄いどう考えても突破できない。Uターンした。石垣・笠井・佐々木・西村・井上の5氏。

 

1991/8/2~4 中津川本谷 小雨/晴

8/1 東北新幹線郡山から猪苗代駅タクシーレイクライン休憩所仮眠

8/2 小雨の中レイクラインの中津川に架かる橋を下降しスタート。入渓後暫らく行くと美しいナメと釜の「白滑八丁」水に入ったりフリクション効かして進むが時にはザブン。神楽滝手前で右手に登山道巻き地点分からず元に戻りツェルトビバーク。

8/3 昨日の道少し登りガレをトラバースし巻く。夫婦・静・熊落・朱滝と大きな滝が続く巻道のトレースは無く完全なルートファンティング。朱滝が過ぎると穏やかな流れになりヤケノママで2泊目の夜を迎えた。

8/4 滝の登攀増田氏、釜の泳ぎ西村氏、高巻のルート工作井上と役割分担し快晴の吾妻連峰縦走路藤十郎に上がり、人形石から天元台ロープウエイに乗り中屋さんで汗流し米沢駅に出た。石垣・西村・増田・井上の4氏 小雨/晴


1990/9/1.2 湯桧曽川本谷 晴

8/31 S氏の1BOX車で土合橋渡ると砂利の新道、オナカ擦りそうになると下車暫らくすると小屋、下でツェルトに潜る。

9/1 駐車場はもう少し先だった。巡視小屋・武能沢横切り下降すると出合。直ぐの魚留の滝は左岸登り、続くゴルジュはそのまま高巻き沢に下り泥濘に足を取られた靴を洗う。正面の右岸から白樺沢が出合う、右折すると美渓三氏は泳ぐが小生は左岸の廊下上を歩く。3段30m上がると十字峡右から大倉沢正面からの大滝は抱き返り沢、本谷は左折しゴルジュが続き突き当り今度は右折、2段20m抱き返り滝は右岸草つきを小さく巻く。下部核心部抜け穏やかな流れにナメ滝と釜の連続で皆ハシャグ。3条10m滝は左のチムニーをホールドはヤヤ遠かった。正面から沢床低い七ツ小屋沢、本谷は右上から水路みたいに落ちている。10m垂直の滝は右からN・I・K氏トラバース気味に窒息状態になりながら左上、S・M・Iは右にロープ出し登る。岩が赤色に染まった滝・淵が2ツ、1ツメハ左右から簡単次は右ロープ固定し登る。本谷ハイライト40m大滝はM氏が左から落ち口の右目指しロープ延ばし今度も全員プルージックで登る。核心部抜け花が咲く地点で昼食最高なる贅沢だ。穏やかな流れを行くと今宵の宿泊地二俣、流から1m高い右岸にツェルト張る、4パーティー12名で1杯後続は上流に行く(3箇所敵地有り)対岸の河原で焚火を囲み酒と夕食は最高。

9/2 雨具とシュラフカバーでは朝方寒かった。一大決心で濡れた衣料に靴を履きスタート。細い流と成った沢は草地から笹に変わり源頭の水を水筒に詰め少しの藪コギで、綺麗な草原に飛び出ると朝日岳、快晴凄い展望だ。道具解除しザックに詰めるが一気に肩に食い込む。笠・白毛門と暑い。バテバテになりながら土合橋に下山した。西村・石垣・笠井・佐々木・森・井上の6氏

コースタイム

8/31新座駅21・00マチガ沢出合駐車場23・00

9/1起床5・00~6・00湯桧曽川出合7・30~50十字峡9・50三条10m滝10・30大滝12・30~13・10二俣14・30

9/2起床5・00~6・05朝日岳8・45~9・20下山13・15~55